ボトックス注入

ボトックス（ボツリヌストキシン）とはボツリヌス菌が産生された神経毒素で、筋肉を動かす神経から放出される伝達物質のアセチルコリンをブロックする作用を持っているため、注入した箇所の筋肉の収縮を抑制し、表情じわなどの症状を改善します。
また、発汗を抑制する作用もあるため、多汗症の症状も改善します。
個人差もありますが、注入3日後から効果が現れ、4〜6ヶ月程度の効果を持続します。

もともと、顔面神経麻痺などの治療に用いられていた安全性の確立された治療方法ですが、同時に医師の技術と経験が求められます。
医師と十分に話し合った上で注入分量を決定し、筋肉の動きを見極めながら自然な表情に仕上がるように調整します。この細かく見極める治療が、シロノクリニックこだわりの注入技術なのです。

適応

額の横じわ、眉間の縦じわ、目尻のしわ、アーモンドアイ（下瞼を下げて目を大きく見せる）、鼻翼の広がり、下あご（梅干じわ）、口角を上げる、ガミースマイル（笑うと歯茎が見える状態）、バニーライン（鼻の横じわ）、首のしわ、顔のエラ（小顔効果）、ふくらはぎを細く、肩こりの解消、鼻などの皮脂の抑制、わきの下・手のひら・足の裏の多汗症

表情じわの改善（額・眉間・目尻など）

しかめた時に現れる眉間のしわや笑った時に現れる目尻のしわ、上目使いをして眉毛を上げた時にあらわれる額の横じわなど、表情筋によるしわを作らせないようにします。 治療時間は、5～10分程度で終了します。
個人差はありますが、治療3日後くらいから徐々にしわが寄りにくくなり、7～10日後にはピタッとしわが寄らなくなり、4～6か月程度の効果を持続します。
深いしわになる前の予防としても最適です。すでに細かいしわがある場合でも、ボトックスを注入することで、ハリが蘇ります。
さらに、しわの状態に適したヒアルロン酸注入との併用で、さらに若々しい印象を取り戻すことが可能です。

エラボトックス（小顔効果）

奥歯を噛み締める筋肉の咬筋（こうきん）の動きを緩めることで、筋肉のボリュームを減らし、徐々にほっそりとしたフェイスラインに改善します。
片方だけでガムや食べ物を噛んだりする習慣等で、咬筋が発達してしまいます。咬筋が過度に発達することで、エラが張って顔が大きく見えてしまう症状を改善し、理想的な小顔を実現します。定期的に複数回の注入をくり返すことで半永久性も期待できます。
※咬筋とは、咀嚼(そしゃく)筋の一つで、下顎を引き上げて歯を咬み合わせる働きをします。

多汗症

わきの下、手のひら、足の裏にボトックスを数か所に注入します。
ボトックスには、エクリン汗腺（汗の管）に関わる自律神経の末端に作用して、汗の分泌を抑制する働きがあります。汗によるにおい・汗の分泌を抑え、衣服の汗じみを解消します。
汗が気になり始める夏前にボトックスを注入し、夏場を快適に過ごされる方が多くいらっしゃいます。一度受けられた方は、毎年リピートされるほど、人気の高い治療方法です。

皮脂分泌の抑制

鼻や鼻周囲など皮脂が気になる箇所にボトックスを注入します。皮脂腺の分泌を抑制して、メイク崩れを防ぎます。

ふくらはぎを細く

痩せにくいふくらはぎは、ボトックス注入で解消します。ふくらはぎの筋肉にボトックスを数所か注入するだけで、過剰に発達した筋肉の働きを抑え、ほっそりとした美しいふくらはぎをご実感いただけます。

肩こり解消

肩こりの原因となる筋肉の働きを弱めることで、肩の異常な過緊張を取り除き、肩こりや頭痛などの症状を緩和します。

• パソコンや読書の際に、目を細めたり、目に力が入ると、眉間に縦じわが入りやすくなります。意識してなるべく目に負担をかけないように心がけてください。
• 紫外線（UVA）は皮膚の真皮層にまで届き、弾力や潤い・ハリを保つコラーゲンやエラスチンが破壊され減少し、しわの原因を作ります。曇りの日や室内でも日焼け止めを塗り、紫外線を予防することが重要です。
• エアコンなどの冷暖房や外気の乾燥により、角質層の水分が失われ、柔軟性や弾力が失われます。湿度が低くなる室内では、加湿器などで湿度を保つように心がけてください。皮脂分泌の少ない目や口の周りは乾燥しやすい傾向にあります。
• 皮膚の衰えを防ぐため、血液やリンパの流れを良くするマッサージも役立ちます。力を入れずに優しく行ってください。
• 洗顔・スキンケアはやさしく行ってください
  ぬるま湯で洗顔料を使って優しく洗うのが基本です。皮脂腺の少ない目の周りは念入りに優しくケアしてください。しわ専用のスキンケア化粧品を併用するのもお勧めです。
• マッサージも効果的です
  皮膚の衰えを防ぐために、血液やリンパの流れを良くするマッサージが役立ちます。力を入れずに優しく行ってください。