汗を気にせず快適な日常生活を過ごしていただけるよう「臭わない」「じとじとしない」を実現します
ワキガは遺伝的要因、性ホルモン、偏った食生活やストレスの影響により、特有の臭いを発生し、日常生活に支障をきたすことのある体質です。シロノクリニックでは、食生活や日々のケアを含めた丁寧なカウンセリングを行った上で、ワキガ・多汗症の治療を行います。
ワキガ(腋臭症)とは
ワキガとは、腋臭症(えきしゅうしょう)ともいわれ、脇の下のアポクリン腺から出た汗が、皮膚についている細菌によって分解され、皮脂腺から分泌された脂肪分やエクリン腺から分泌された汗と混ざり、特有の臭いが発生する状態です。アポクリン汗腺の量が通常よりも多く、働きが活発な場合に起こります。
ワキガは、生命を左右するものではないので、必ずしも治療しなければいけないものでもありませんが、日常生活にデメリットを感じ、来院される方が多いのが現状です。特に、美容師の方や自動車学校の教官のように人と距離感が近い仕事の場合、業務に支障をきたしてしまうと感じ、治療を希望され来院されるケースが多くあります。
ワキガ(腋臭症)の原因
遺伝
両親がワキガの場合には、子供にもワキガ体質が遺伝しやすいといわれています。誰でもアポクリン腺を持っていますが、ワキガの場合はアポクリン腺自体が大きく発達しており、その密度も高いことがわかっています。
性ホルモン
思春期になると性ホルモンの分泌量が多くなるため、性ホルモンの影響を強く受ける思春期頃に発症しやすいといわれています。
動物性たんぱく質・脂肪
肉食中心の生活を送ると、体質にも影響を与え、皮脂腺から出る脂肪酸がエクリン汗腺とアポクリン汗腺を刺激して発達させるため、汗の臭いを強くします。
ストレス
ストレスを感じると、汗腺が刺激され、動きが活発になり汗の量が増えます。ストレスや緊張状態が続くと、脇の下が汗で濡れた状態が続き、菌の増殖に拍車がかかり、臭いを強めます。
ワキガと多汗症
実際に脇の下の汗の悩みを抱えて来院される患者さまには、汗の臭いが気になるという方と、汗の量が多く、服に汗じみができて困るという方がいます。前者をワキガ、後者を多汗症と区別しますが、実際はその両者が合併していることが多いため、両方ともワキガと呼ばれる傾向があるようです。
2種類の汗腺
汗を作り出す汗腺はアポクリン腺(大汗腺)とエクリン腺(小汗腺)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
エクリン線は、全身に分布しており、汗の大部分はエクリン線から発する汗で99%が水分といわれています。主に体温調節の役割があり、体温の上昇を防ぎます。
一方、アポクリン腺は、たんぱく質や脂質、アンモニアなど臭いの原因となる物質が含まれます。元々フェロモンを分泌する役割があったと考えられ、脇の他に、陰部、外耳道、乳輪などの特定の場所にのみ存在しています。
脇の下にはアポクリン腺とエクリン腺の両方があり、臭いの原因は主にアポクリン腺にあります。分泌された汗自体には元々臭いはないのですが、雑菌が付着することで臭いを発生します。
汗腺とは別に皮脂腺も臭いに関係があるといわれていますが、皮脂腺は脇の下だけでなく全身に分布しています。
腋臭症(えきしゅうしょう)の治療方法
軽症の場合:医療脱毛レーザー治療
治療の特徴
脱毛レーザーで毛穴ごと破壊していきます。アポクリン腺は毛穴に沿って存在しているため、脱毛することで雑菌の繁殖が抑えられます。1回の治療が短時間、脱毛が同時に行える、日常生活に制限が全くでないなどメリットが多くありますが、多汗症にはボトックス注入の方が効果的です。
効果
脱毛効果の他、毛穴の黒ずみやくすみを分解する美白効果や、毛穴や皮膚自体を引き締める効果があります。ワキの場合、脱毛することで雑菌の繁殖を抑え、臭いの軽減にもつながります。
副作用
赤みや腫れ、痛み、痒み、熱感、乾燥など一時的な反応として生じ、数日残る可能性があります。
多汗症の治療方法
ボトックス注入
治療の特徴
エクリン線は、交感神経から放出されるアセチルコリンと呼ばれる物質の刺激で汗を分泌します。アセチルコリンの働きを弱める効果のあるボトックスを皮膚の浅い部分に注入することで汗腺の働きを弱めて汗の量を減少させることが可能です。注入するだけで汗を抑えることができ、効果の発現も早く、多汗症治療としても人気の高い治療です。
効果
汗腺の働きを弱めて汗の量を抑えます。効果の持続期間は4~6か月程のため、定期的に繰り返す必要があります。
副作用
針穿刺部の赤みや腫れ、内出血、痛みなどが一時的な反応として生じ、数日残る可能性があります。
ダイオードレーザー
治療の特徴
ダイオードレーザーは低出力・低エネルギーのレーザー治療器で、皮膚の深部にまでエネルギーが到達し、細胞レベルでの新陳代謝の活性化や自己治癒力を高めます。首のそばにある星状神経節にレーザーを当てると、交感神経の緊張が緩和され、自律神経の働きが正常化して、発汗が抑えられます。
効果
新陳代謝の活性化、血行改善、免疫力の正常化、自己治癒力を高める効果により、傷跡や炎症、腫れ、痛み、痒みの早期改善、自律神経失調症の治療にも用いられます。
副作用・リスク
赤みや痒みが一時的な反応として生じ、数分~数時間残る可能性があります。
ワキガ・多汗症治療の副作用・リスク
治療全体に関する副作用・リスク
治療中・治療後に予期しない合併症が生じる可能性があります。
治療は継続的かつ反復的に行うことでより効果を発揮するため、複数回の施術が必要となる場合があります。
治療に対する反応や効果には個人差があり、体質や病変部の状態により治療の効果が微弱または出にくい場合や、治療後の副作用(色が濃くなる2次性色素沈着や瘢痕化、化膿など)が生じる場合があります。
医師による術後の腫れやダメージ、ダウンタイム、内出血の程度、その解消に関する説明はあくまでも平均的な予測であり、同じ治療をした場合でも、過程や回復までの期間、反応の程度、アレルギー反応を含む合併症のあり方などは、体質や病変部の状態により異なります。
レーザー治療の副作用・リスク
赤みや腫れ、乾燥、熱感、色素沈着、痛みなどが一時的な反応として生じ、数日残る可能性があります。
稀な副作用として、水疱形成、痂疲形成、色素脱失、肝斑増悪、瘢痕などが生じる可能性があります。
レーザー治療により現れる可能性のある二次性色素沈着は、数か月かけて徐々に軽減していきます。
注入治療の副作用・リスク
針穿刺部の内出血、注入部位の赤みや腫れ、痛みなどが一時的な症状として生じ、数日残る可能性があります。ごく稀な副作用・リスクとして、神経障害、血流不全、感染、アレルギー症状などが生じる可能性があります。
治療費
レーザー治療
方法・範囲 | 料金(1回) |
---|---|
両ワキ | 5,500円(税込) |
ワキ脱毛フリーパス(1年間) | 19,800円(税込) |
多汗ボトックス
方法・範囲 | 料金(1回) |
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両手のひら | 110,000円(税込) |
片手のひら | 55,000円(税込) |
両ワキ | 110,000円(税込) |
よくあるご質問
Q. シロノクリニックのワキガ治療は根本治療が可能でしょうか?
A. あいにく当院で行っているワキガ治療は、根本治療ではなくあくまで臭いを軽減する治療となります。
Q. 多汗症治療をシロノクリニックで行った場合のメリットを教えてください。
A. 多汗症のボトックス治療は、注入するボトックスの薬量が効果に大きく影響すると言われており、シロノクリニックでは最大限の効果を出せる注入量で行っております。